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文具コラム

フランスロディアの工場に行ってきました

投稿日:2014年6月17日 更新日:

フランスが生んだブロックメモの定番「ロディア」の工場を訪問

立位での筆記を前提にプロユースにも耐える機能性と、すぐれたデザイン性から、多くの人に愛されてきたフランスを代表するメモ帳ロディア。
近年では日本でユーザーも増え、おなじみのロゴマークを目にする機会も増えたのではないでしょうか。私もロディアを愛用しはじめてから
数年、今では私にとってロディアはなくてはならない存在となりました。

それなのに…

ロディアを愛用していて、お客様にもこの良さを知って頂きたいとロディアの様々な商品を取り扱っているのに、、
ロディアがどんなところで、どのように作られているのか知らない。ロディアが愛される理由はなんなのだろうか?

考えはじめたらどんどん気になってきた!

と、いうわけで、いざロディアの聖地フランスへ!
スタッフがロディアの工場へ潜入してきました。

やってきたのはフランスの東部、国境に近いアルザス地方

ロディアの工場に到着
日本から飛行機で約12時間のところにあるフランス・パリ。
さらにパリからフランスの高速鉄道で2時間ほど移動し、さらにさらに、そこから車で揺られること約1時間。やってきたのはフランスの東部、スイスとドイツの国境に近いアルザス地方です。

ここまで長かった…

長時間の移動に心が折れそうになったそんな時、ついにあのロゴマークを発見!!ロディアの工場に到着です。
外観はおなじみのロゴマーク以外に特に変わったところはなく、普通の工場といった感じ。
本当にこの中であのロディアが?

それでは早速、中へ突撃!


ロディアのオフィス


まず、工場横のオフィスに入って目に飛び込んできたのが、社員の方々がサッカーをするときに着用するというユニフォームや、斬新なデザインのポスターなどなど…
ロディアのオフィスだけあってどこを向いても、目に飛び込んでくるのはロディアばかり。
工場見学への期待がさらに高まります!

それにしても、このポスター、、
ロディアを身につけるという発想が斬新かつオシャレです。

ロディアのポスターとユニフォーム


見渡すかぎり、紙の山!

資材の紙の山

どーん!!

見よ、この高く積まれた紙の山を!!

と言うことで、まずはじめに見学させてもらったのは資材のストック置場です。
ロディアにはグループ会社であるクレールフォンテーヌ社製の紙が使われていて、そのクレールフォンテーヌ社から運ばれてきたロールの状態の紙や、それをカットした紙、表紙の紙などとにかく紙が大量に保存されておりました。
これがロディアになるんですね。


表紙の山、届いたばかりのロールの状態


製造は「書きやすさ」のための品質チェックから

紙の品質をチェック
資材のストック置き場を見学し、次はいよいよ製造ライン、と思いきやその前にマダムが何やら行っております。

このマダムはいったい…

実は、ロディアでは製造ラインに入る前に必ず紙の品質チェックが行われて、このマダムはそのチェックを担当しているスタッフさんでした。

このマダムの手によって裏写りの度合いや重さなどがチェックされ、基準をクリアしたものだけがロディアの製造に使われます。
この品質チェックが、多くのユーザーに喜ばれている
「書きやすさ」に繋がっているんですね。



出来上がったのは8冊続きのながーいロディア

さて、いよいよ製造ラインの見学です。
定番サイズのNo11が製造されていました。

ロディアの製造はほとんどが機械化されていて、流れるようなスピードで次々と大量にロディアが生産させていました。

製造の大まかな工程としては、

大きな紙に罫線の印字→紙をカット→表紙をつける

とシンプルな工程なのですが、ホチキスを留める時にシワにならないよう1冊間隔で2回にわけて留めるなど、美しく仕上げるために随所に細やかな工夫がされています。

ロディアの製造マシーン


ロディアの製造の工程


長い状態のロディアno.11

そうして出来上がったのが、この8冊続きのロングロディア。

うわー!すげーながい!!

滅多にみることのできない長いロディアに大興奮していると、工場長さんがひとつプレゼントしてくれました(^_^;)

この長いロディアに何を書こうかな~



そして完成へ

最後は8冊続きのロディアを切り離していく工程です。
8冊の状態から2冊繋がった状態までをこの工場内の機械を使用して切断し、最後の切り離しは、他の場所でひとつひとつ手作業で行われます。

ちなみに…

2週間で40万冊のロディアが生産されているそうです。
すごい、さすが世界のロディアです。

完成したロディア


完成したロディア


届いています、日本のユーザーの声

工夫された糊付け
ロディアの製造工程の中で、中身の背面に糊付けをして表紙を接着するという工程があるのですが、その際、背面全面に糊をつけるのではなく、一定の間隔を空けて糊をつけるのだと説明がありました。

これは、日本のユーザーの声を元に改良された点です。

以前は背面全体に糊をつけて接着していたそうですが、それだとつながっているメモを裁断するときに切断面(メモの背表紙)から糊がはみ出してしまいます。
その点を指摘する日本人の声があり、現在の一定間隔をあけて糊付けする方法に改善したそうです。糊のはみ出しが解消されたのだと工場長は言います。

遠く離れた日本のユーザーの声もフランスにしっかり届いてるんですね。感動です!


紙を取り扱う会社だからこそ忘れてはいけない環境への配慮

製造途中に紙が破れてしまったり、曲がってしてしまう材料があるのですが、ロディアではそういった紙を廃棄にはせず再利用しています。
また。罫線の印字につかわれているインクも化学的なものは使わず環境を配慮しているそうです。

製品の質を追い求めるだけではなく、環境への配慮も考えながらモノづくりを行うロディアの姿勢にあらためて感銘を受けました。
紙にこだわるロディアだからこそ、製紙に必要な木や水といった自然環境への配慮を怠らないのでしょう。

環境への配慮を考えたインク



ロディアをもっと日本に広めたい

フランスロディアのスタッフと

今回、実際にロディアが生産されている現場を訪問して、フランス国内でしっかりと作られていること、
『Made in France』にこだわる熱い想いをしっかりと肌で感じることができました。

これからも、フランスの地で昔から受け継がれてきたこの想いをより多くの日本の皆様にお届けできるよう、ロディア製品取り扱いの一層の強化を行ってまいりたいと思います!

以上、ロディア工場潜入レポートでした。







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